美容・メディカル

知っておきたい肩のインピンジメント

こんにちは、Takamiです。

今回のテーマは、知っておきたい肩のインピンジメントです。

メジャーリーガーだけじゃない、あなたの肩にも潜むリスク

「インピンジメント症候群(Impingement Syndrome)」という言葉を聞いたことがありますか?これは、野球のメジャーリーガーやプロのピッチャーたちが悩まされることで有名な肩の疾患です。
しかし実は、この症状はスポーツ選手だけでなく、私たち一般人にも十分起こり得る非常に身近な問題です。

特に最近トレーニングを始めた方、日常的に重い荷物を持つ方、あるいはデスクワークが中心で姿勢が悪い方は要注意です。今回はこの「肩のインピンジメント症候群」について、原因から対策までをわかりやすく解説していきます。

インピンジメントとは何か?

インピンジメントとは、肩関節にある腱や筋肉(主に棘上筋や肩峰下滑液包など)が、腕を上げたり回したりする動作の際に、肩の骨(肩峰)とぶつかってしまい炎症を起こす状態を指します。

肩は非常に可動域が広い関節ですが、その反面、構造的には不安定でもあり、筋肉や腱によるサポートに大きく依存しています。つまり、筋肉の使い方や動作のクセによってバランスが崩れると、骨と筋の「衝突=インピンジメント」が起きやすくなるのです。

インピンジメントが起こる主な原因

以下のような要因が重なることで、インピンジメントは発生しやすくなります。

1. 筋力バランスの崩れ

特に肩周りの「ローテーターカフ(回旋筋腱板)」と呼ばれる4つの筋肉群の機能低下や、肩甲骨の動きの悪さが影響します。胸の筋肉だけを鍛えて背中や肩甲骨周りの筋肉を放置していると、バランスが崩れやすくなります。

2. 姿勢不良

猫背や巻き肩のような姿勢は、肩甲骨の可動域を狭くし、関節内での衝突リスクを高めます。特に長時間のデスクワークやスマホ操作が多い現代人にとっては非常に身近な問題です。

3. 誤ったフォームでのトレーニング

ベンチプレスやショルダープレスなどの筋トレを、誤ったフォームで続けると、関節へのストレスが積み重なり、炎症や痛みにつながります。フォームの乱れは、初期のうちは自覚がないことも多く、気づいた時には痛みが慢性化しているケースも。

どんな症状が出るのか?

初期には、肩を動かしたときに「ズキッ」とする痛みや、腕を頭より上に上げた際の違和感があります。特に以下のような動作で痛みを感じたら要注意です。

•洗濯物を干す
•上の棚から物を取る
•髪を結ぶ、頭を洗う
•横向きで寝ていると肩が痛む

放置すると、動かさなくても痛い「夜間痛」や、腕が上がらなくなる「拘縮肩(いわゆる四十肩・五十肩)」につながることもあります。

インピンジメントを防ぐには?

1. 姿勢の見直し

デスクワーク中に背中が丸まりがちな方は、こまめに姿勢をリセットしましょう。肩甲骨を軽く寄せて、胸を開く意識が大切です。

2. 正しいフォームの習得

トレーニング時は自己流でなく、できればトレーナーや専門家にフォームをチェックしてもらうのが理想的です。特に初心者ほどフォームの癖がつきやすいので注意しましょう。

3. 肩周りのストレッチと補強運動

以下のような運動を日常に取り入れることで、インピンジメントの予防になります:
•肩甲骨のモビリティ運動(肩回し、壁スクラップ)
•ローテーターカフの補強運動(外旋エクササイズ、インナー強化)
•胸・肩前部のストレッチ

最後に

痛みを我慢しないことが何より大事

肩の違和感は「疲労かな?」と軽視されがちですが、インピンジメントは放っておくと慢性化しやすく、改善までに時間がかかる疾患です。

早期に適切な対策をとれば、回復も早く、再発予防もできます。特にトレーニングを継続している方や、これから始めたい方にとっては、肩のケアは“攻めるための守り”です。

ぜひ、あなたの大切な肩を守るために、今日から意識してみてください。

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