こんにちは、Takamiです。
今回のテーマは、気をつけたい口呼吸 〜無意識のクセが体に与える影響〜です。
「気づいたら口で呼吸していた」
「朝起きたら口がカラカラになっている」
そんな経験はありませんか? 実は、私たちは無意識のうちに口呼吸をしていることがあり、それが健康に影響を及ぼす可能性があります。今回は、口呼吸のデメリットや鼻呼吸との違い、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
口呼吸とは?
口呼吸はその名の通り、鼻ではなく口から空気を取り入れる呼吸法です。運動中や鼻が詰まっているときなど、一時的に行うこともありますが、習慣的に口呼吸をしてしまう人もいます。特に、睡眠中は無意識のため口が開きやすく、慢性的に口呼吸になっているケースも少なくありません。
鼻呼吸との違い
鼻呼吸は、空気を鼻から吸い込み、鼻腔や副鼻腔で温め・加湿・ろ過してから肺に送ります。
一方、口呼吸はそのまま外気を取り込むため、空気の温度調整や異物除去の機能がほとんど働きません。
口呼吸のデメリット
口呼吸が習慣化すると、次のような影響が考えられます。
1.口内の乾燥と虫歯・歯周病リスクの増加
唾液には口内の細菌を抑える働きがありますが、口呼吸によって口の中が乾燥すると、その作用が弱まり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
2.風邪や感染症にかかりやすくなる
鼻呼吸では鼻毛や粘膜がフィルターの役割を果たし、ウイルスやホコリの侵入を防ぎます。しかし口呼吸ではこれらの防御機構をバイパスしてしまい、病原体が直接喉や肺に入りやすくなります。
3.いびき・睡眠の質の低下
口が開いたまま寝ると舌の位置が下がり、気道が狭くなります。その結果、いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まり、睡眠の質が下がります。
4.顔の骨格や姿勢への影響(特に子ども)
成長期に口呼吸が習慣化すると、舌の位置が下がり、上あごの発達が不十分になる可能性があります。その結果、歯並びや顔の形に影響を与える場合があります。
5.口臭の原因になる
乾燥した口内では細菌が増えやすく、これが口臭の原因となります。
鼻呼吸のメリット
鼻呼吸には、健康維持に欠かせない多くのメリットがあります。
•空気を温め・加湿し、肺に優しい状態にしてくれる
•鼻毛や粘膜で異物や細菌をキャッチする
•一酸化窒素(NO)の産生による血管拡張作用で、酸素効率を高める
•舌の正しい位置を保ち、歯並びや顔の発達を助ける(特に子ども)
口呼吸を改善する方法
無意識の口呼吸を改善するには、日常生活の中で意識的に鼻呼吸に切り替える習慣づけが大切です。
1.鼻詰まりの原因を取り除く
アレルギーや鼻炎などで鼻呼吸がしづらい場合、耳鼻科で治療を受けましょう。
2.口周りと舌の筋肉を鍛える
あいうべ体操(「あ」「い」「う」「べ」と口を大きく動かす)や、舌を上あごにつける練習は有効です。
3.睡眠時の工夫
口テープやマウスピースで就寝中の口開きを防ぐ方法があります。ただし、鼻づまりがある場合は使用しないよう注意が必要です。
4.姿勢を整える
猫背は気道を圧迫し、口呼吸になりやすくします。デスクワーク中も背筋を伸ばす意識を持ちましょう。
まとめ
口呼吸は、無意識のうちに私たちの健康を少しずつ損なっていく習慣です。鼻呼吸に比べて空気のろ過や加湿機能が働かないため、感染症や口内トラブル、睡眠の質低下など、さまざまなデメリットを引き起こします。
「気づいたら口呼吸していた」という方は、日中の意識づけや就寝時の工夫で少しずつ鼻呼吸へと切り替えていきましょう。鼻で呼吸する習慣は、健康だけでなく、見た目や生活の質も向上させてくれます。