こんにちは、Takamiです。
今回のテーマは、走っていい人とダメな人です。
はじめに
運動を始めようと思ったとき、多くの人が最初に思い浮かべるのは「ランニング」ではないでしょうか。ランニングは特別な器具がなくても始められ、消費カロリーも大きいため、ダイエットや体力づくりの代表的な運動とされています。公園や街中でも走っている人をよく見かけるので、「自分も走ってみようかな」と考える方も多いでしょう。
しかし、実はランニングは誰にでもおすすめできる運動ではありません。筋トレやサイクリング、スイミングと比べても、ランニングは膝や足首などの関節、そして心肺機能に大きな負荷がかかる運動です。特に「いきなり走る」ことは、ケガや体調不良につながるリスクが高く、注意が必要です。ここでは「走っていい人」と「走らない方がいい人」の違いについて整理してみましょう。
走らない方がいい人
1. 直近1年以上、全く走っていない人
ランニングは体重の数倍の負荷が膝や腰にかかる運動です。普段全く走っていない人が急に走り始めると、関節や筋肉がその負荷に耐えられず、痛みや炎症を起こすことがあります。特にアキレス腱や膝のトラブルは起こりやすく、一度ケガをすると回復に時間がかかるため、まずはウォーキングや軽めの筋トレから始める方が安全です。
2. BMIが高く、明らかに膝への影響が大きい人
体重が増えるほど、関節にかかる負担も比例して大きくなります。例えば体重70kgの人が走ると、着地の瞬間にはその3倍近い約200kgの力が膝にかかると言われています。BMIが高い状態でランニングを始めると、関節へのダメージが蓄積しやすく、ケガのリスクはさらに高まります。この場合も、まずは体重コントロールを意識しながらウォーキングや水中運動など関節に優しい運動を選ぶのがおすすめです。
3. 運動を始めた年齢が60歳以上の人
年齢を重ねると、筋力や柔軟性、骨の強度は少しずつ低下していきます。その状態でランニングを始めると、膝や腰へのダメージが大きく、また心肺機能にも急激な負担がかかります。もちろん60歳以上でも走れる方はいますが、それは若いころから運動習慣を続けてきた人の場合が多いです。これまで運動習慣がなかった方は、まずウォーキングやストレッチ、軽い筋トレなどから取り入れた方が安全です。
走っていい人
では、どのような人であればランニングを運動習慣に取り入れても良いのでしょうか。
1. 普段から歩いたり走る習慣がある人
通勤や買い物でしっかり歩いている人、日常的にジョギングをしている人は、すでに体がある程度の負荷に慣れています。そのためランニングに移行してもケガのリスクが低く、心肺機能の強化や体力アップに繋げやすいです。
2. BMIをコントロールできており、膝の状態も良い人
適正な体重を維持できていることは、ランニングを続けるうえで大きなポイントです。体重が軽いほど膝への負担が少なく、長く走っても痛みが出にくくなります。また整形外科的な疾患や膝痛の既往がない人は、ランニングを取り入れる選択肢があります。
3. 運動歴が長く、フォームがしっかりしている人
筋力や柔軟性、動作の安定性が身についている人は、関節に余計な負担をかけずに走ることができます。特に正しいランニングフォームを身につけている人は、効率よく体を動かし、ケガのリスクを下げながらパフォーマンスを高めることができます。
まとめ
ランニングは一見、気軽に始められる運動に見えますが、実際には関節や心肺機能に強い負荷をかけるため、誰にでも適しているわけではありません。
•走らない方がいい人:直近で全く走っていない人、BMIが高い人、60歳以上で運動未経験の人
•走っていい人:普段から活動量が多い人、体重管理ができている人、運動歴がありフォームが安定している人
まずはウォーキングや筋トレから始め、徐々に体を慣らしていくことが、安全に運動を続けるための第一歩です。走ること自体が目的ではなく、「健康で長く動ける体をつくること」が本来のゴールであることを忘れずに、自分に合った運動を選んでいきましょう。