こんにちは、今回テーマは、片頭痛の原因と対策です。
「ズキズキと頭が痛む」「光や音がつらい」「何も手につかない」——そんな経験、ありませんか?
実は、それ片頭痛かもしれません。
単なる頭痛とは違い、片頭痛は脳の血管や神経の異常な反応によって起こる、れっきとした“病気”です。
片頭痛とは?
片頭痛は、頭の片側(または両側)にズキンズキンとした痛みが起こるのが特徴です。
数時間から長いときは数日続くこともあり、吐き気や光・音への過敏さを伴うこともあります。
特に女性に多く、20〜40代の働き盛りに発症しやすいといわれています。
片頭痛の原因
片頭痛の原因はひとつではなく、さまざまな要素が絡み合って起こります。
① 血管の拡張と収縮
脳の血管が一時的に収縮したあと、反動で拡張することで痛みが生じると考えられています。
② セロトニンの変動
神経伝達物質のひとつであるセロトニンが、ストレスやホルモン変化などで乱れると、血管の収縮や痛みを誘発します。
③ ホルモンバランスの変化
女性では月経周期に伴うホルモン変動によって、片頭痛が悪化するケースが多いです。
④ 環境や生活リズムの乱れ
気圧の変化、睡眠不足、強い光、騒音、空腹、過労なども片頭痛の引き金となります。
急な気圧の変化(特に低気圧)で片頭痛が起きやすい人は、天気アプリで事前にチェックしておくと対策しやすくなります。
片頭痛の対策
では、つらい片頭痛にどう対処すれば良いのでしょうか?
① 片頭痛が起きたときの応急処置
暗くて静かな部屋で安静にしましょう。
冷たいタオルや保冷剤をこめかみに当てると、血管の拡張を抑え、痛みがやわらぐことがあります。
熱いお風呂やマッサージは逆効果になることがあります。血流がさらに増えて痛みが強まる可能性があります。
② 片頭痛の予防法
普段からできることもたくさんあります。
- 睡眠のリズムを一定に保つ
- こまめな水分補給を意識する
- 空腹・過労を避ける
- カフェインを摂りすぎない
- 気圧の変化に備えて予定を緩めに立てる
痛みの頻度が増えてきたら、我慢せず医師に相談することが大切です。
市販薬と医療機関の使い分け
軽度の片頭痛であれば、市販の鎮痛薬(イブプロフェンやロキソニンなど)が効果的なこともあります。
しかし、「月に10日以上」薬を飲むような場合は注意が必要です。
薬の使いすぎによる「薬物乱用頭痛」を起こしてしまうリスクがあるからです。
片頭痛が頻繁に起きる場合は、医療機関で「トリプタン系薬」や「予防薬」を処方してもらうのがおすすめです。
生活を整えることが最大の予防
結局のところ、片頭痛の多くは「自律神経の乱れ」や「ストレス」から始まります。
規則正しい睡眠、バランスの良い食事、そして軽い運動が何よりの薬です。
片頭痛を完全になくすことは難しくても、“痛みの出にくい体”をつくることはできます。
頭痛を恐れるのではなく、自分の体のリズムを知り、うまく付き合っていく。
それが、「健康の持続時間」を延ばす第一歩です。