健康・フィットネス

筋トレは身長を止めるか

こんにちは、今回テーマは、「筋トレは身長を止めるか」です。

「筋トレをすると背が伸びなくなる」――そんな話、聞いたことありませんか?
特に成長期の子どもや親御さんの間では、よく心配されるテーマです。
でも実際のところ、筋トレが身長の伸びを止めるという科学的な根拠は、ほとんどありません。

「筋トレ=身長が止まる」という誤解の由来

この考え方の背景には、昔の「重いものを持つと骨の成長板が壊れる」という説があります。
確かに、極端に重い負荷をかけ続けると、成長軟骨(骨の両端にある成長板)に影響を与える可能性はあります。

悪い例:フォームが崩れたまま高重量を持ち上げる、無理な回数をこなすなど。
→ ケガのリスクが高まり、成長どころか健康そのものを損ねる。

ただし、これは「正しい指導もなしに無理をした場合」の話。
正しいフォーム・適切な負荷・十分な休養があれば、筋トレが身長の成長を止めることはありません。

成長を支えるのは「骨」だけではない

身長を伸ばすためには、骨の成長だけでなく、筋肉や姿勢も大切な要素です。
筋トレをすることで体幹が安定し、背筋が自然と伸びるようになります。

良い例:スクワットやプランクなど、姿勢を支える筋肉を鍛える。
→ 背骨がまっすぐになり、見た目の身長もアップ!

つまり、筋トレは「身長を止める」どころか、成長をサポートする土台づくりになるのです。

科学的にも証明されている「安全な筋トレ」

近年の研究では、適度な筋トレは子どもの発育に良い影響を与えることが報告されています。
筋肉を使うことで成長ホルモンの分泌が活発になり、結果的に骨の成長を助けることもあるのです。

ポイントは「フォーム」と「負荷」。
重さよりも、正確に動けることを優先することが大切です。

実際、アメリカスポーツ医学会(ACSM)やWHOも、10歳以上の子どもに対して安全な筋力トレーニングを推奨しています。

筋トレで身長が伸びやすい身体をつくる

筋トレを行うと、血流が促進され、栄養や酸素が全身に行き届きやすくなります。
これにより、骨の代謝が活発になり、成長しやすい環境が整うのです。

メモ:骨は「負荷」をかけることで強くなる。
→ ジャンプやスクワットなど、軽い衝撃が骨の成長を刺激します。

また、運動によって睡眠の質が向上し、夜間に分泌される成長ホルモンの量も増えます。
つまり、筋トレは間接的に“背を伸ばすサポート”をしているとも言えるのです。

「止める筋トレ」と「伸ばす筋トレ」の違い

大切なのは、“どんな筋トレをしているか”です。
過度な負荷やフォームの崩れは、関節にストレスを与えるだけでなく、姿勢を悪くして結果的に背が低く見えることも。

止める筋トレ:見た目の筋肉だけを追い求め、呼吸を止めて力むようなトレーニング。
伸ばす筋トレ:姿勢・呼吸・可動域を意識して、しなやかに動かすトレーニング。

特に成長期は、「何キロ上げたか」よりも、“正しい動きを身につけること”が圧倒的に重要です。

健康的に成長するためにできること

もし成長期の子どもが筋トレを始めたいなら、以下の3つを意識してみてください。

  • トレーナーや指導者のもとで正しいフォームを学ぶ
  • 週2〜3回、軽めの負荷で全身をバランスよく動かす
  • 栄養と睡眠をしっかりとる

ポイント:筋トレは“身長を止める”のではなく、“成長を支える”もの。
正しい方法なら、未来の健康な身体づくりに直結します。

筋トレを怖がる必要はありません。
大切なのは、「どんな目的で」「どんなフォームで」行うか。
これを意識すれば、筋トレは身長を止めるどころか、健康を伸ばしていく最高の習慣になります。

筋トレで背を止めるのではなく、未来を伸ばす。
それが、あなたの“健康の持続時間”を長くする第一歩です。

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