健康・フィットネス

身体の成長と骨端線について

こんにちは、今回のテーマは、身体の成長と骨端線についてです。

学生時代のスポーツやトレーニングは、身体の発達に大きな影響を与えます。特に成長期の子どもにとって重要なのが、骨端線(こったんせん)の存在です。今回は、骨端線の役割や成長期の運動の注意点、そして適切なトレーニングの種類について、わかりやすく解説していきます。

骨端線とは?成長を決める“伸びしろ”の部分

骨端線は、成長期の子どもの骨の両端にある軟骨の層です。この部分が新しい骨を作ることで、身長が伸びたり骨が長くなっていきます。

骨端線が閉じる=身長の伸びが止まる という関係があります。

男子はおおよそ17〜18歳前後、女子は15〜16歳前後で閉じ始めますが、個人差が非常に大きいのも特徴です。

成長期に激しい運動をすると骨端線はどうなる?

よく「激しい運動をすると背が伸びなくなる」と聞くことがありますが、実は運動そのものが骨端線を傷つけるわけではありません。

しかし、注意したいのは、過度な負荷や誤ったフォームによる“繰り返しのストレス”です。これは「骨端線損傷」と呼ばれ、回復に時間がかかる場合があります。

特に多い例:ジャンプ系スポーツ、投球動作の繰り返し、強い踏み込みを伴う競技

適切なフォームと負荷調整を行えば、成長期の運動はむしろ骨を強くし、身長を伸ばす助けになります。

成長期に適したトレーニングとは?

成長期の身体はまだ未完成。だからこそ、筋トレもスポーツ練習も「種類」と「強度」を正しく選ぶことが大切です。

① 自重トレーニング(最もおすすめ)

腕立て、スクワット、体幹トレーニングなどは、骨端線への負担が少なく、安全性が高いため成長期に最適です。

良い例:スクワット(自重)、プランク、ランジ、軽いジャンプトレーニング

② 有酸素運動

走る・泳ぐなどの有酸素運動は、心肺機能を高めるだけでなく、骨の成長にも良い刺激を与えます。

③ 軽負荷のウェイトトレーニング

「成長期に筋トレはNG」という昔のイメージは半分誤解です。正しく行えば、成長への悪影響はありません

ただし、重すぎる重量や反動を使ったフォームは、骨端線に負担がかかるため避けてください。

成長を妨げる要因とは?

運動以外にも、成長を阻害する要因は隠れています。

① 睡眠不足

成長ホルモンが最も分泌されるのは睡眠時。夜更かしが続くと、身長の伸びにも影響します。

② 栄養不足

タンパク質、カルシウム、ビタミンDなど、骨を作る材料が不足すると成長にも影響します。

食事・睡眠・運動の三つをバランスよく整えることが、成長期には最も大切です。

どれくらいの頻度と量が適切?

成長期は「毎日ハードにする」よりも、「適度に継続」する方が成長もパフォーマンスも向上します。

成長期の運動バランス

・週3〜4回の適度な練習
・1回60〜90分程度
・強度は“ややキツい”を目安に
・疲労が残る場合は必ず休息を入れる

疲れを溜め込むと骨端線損傷のリスクも上がるため、休む勇気も必要です。

まとめ:成長期の運動は「正しい負荷」がカギ

骨端線は子どもの成長に欠かせない重要な部分です。過度な負荷や連日のハードトレーニングはリスクがありますが、正しいフォームと適切な負荷で行う運動は、むしろ成長を促します。

成長期ほど、身体の声を聞きながら“適切な運動習慣”を育てていくことが、将来の健康時間を大きく伸ばすポイントです。

スポーツもトレーニングも楽しみながら、成長と健康を大切にしていきましょう。

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