知っておきたいアナフィラキシーショック
こんにちは、今回のテーマは、知っておきたいアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックは、「自分には関係ない」と思っている人ほど注意が必要な症状です。実は、特別な持病がなくても、ある日突然起こる可能性があります。身近な家族や子ども、高齢の方にも起こり得るため、正しい知識を持っておくことが「健康の持続時間」を守ることにつながります。
アナフィラキシーショックとは何か
アナフィラキシーショックとは、アレルギー反応が全身に急激に起こる重篤な状態のことを指します。血圧低下や呼吸困難、意識障害を伴い、命に関わる緊急事態となることもあります。
アナフィラキシーは「ショック状態」に至る前でも危険です。
症状が軽そうに見えても、急激に悪化するケースがあります。
主な原因は意外と身近
原因となる物質(アレルゲン)は、決して特別なものではありません。
よくある原因
- 食べ物(卵、牛乳、小麦、そば、ナッツ類、エビ・カニなど)
- 薬(抗生物質、解熱鎮痛薬など)
- 蜂やアリなどの昆虫刺傷
- ラテックス(ゴム製品)
今まで問題なかった人でも、ある日突然発症することがあるのが、アナフィラキシーの怖いところです。
現れやすい症状を知っておく
初期症状を見逃さないことが、重症化を防ぐ鍵になります。
主な症状
- 皮膚:じんましん、かゆみ、赤み
- 呼吸:息苦しさ、咳、声がれ
- 消化器:腹痛、吐き気、嘔吐
- 循環器:めまい、血圧低下、意識が遠のく
皮膚症状+息苦しさが同時に出たら、迷わず緊急対応を考えましょう。
エピペンとは?正しい役割
エピペンは、アナフィラキシーショック時に使用する自己注射薬(アドレナリン)です。医師の処方により携帯することができます。
エピペンは「治療の完結」ではありません。
あくまで命を守るための応急処置です。
エピペン使用後の重要ポイント
- 使用後は必ず救急車を呼ぶ
- 症状が落ち着いても医療機関を受診する
- 本人が使えない場合、周囲の人が使うこともある
周囲の人ができるサポート
アナフィラキシーは、本人よりも周囲の判断が命を左右する場面が多くあります。
・症状を軽く見ず、早めに119番
・エピペンをためらわず使用
・楽な姿勢で安静を保つ
・「様子を見よう」と放置する
・水や薬を無理に飲ませる
・一人にしてしまう
健康の持続時間を守るために
アナフィラキシーショックは怖い症状ですが、正しい知識と準備があれば防げるリスクも多くあります。
特に、子どもや高齢の家族がいる場合は、「知っているだけ」で救える命があるという視点を持つことが大切です。
健康の持続時間とは、ただ長生きすることではありません。
いざという時に守れる力を持つことも、その一部です。
ぜひこの機会に、家族や身近な人とアナフィラキシーについて話し合ってみてください。それが、未来の安心につながります。
