こんにちは、Takamiです。
今回のテーマは、塩分補給の目安はどれくらい?夏場の汗とナトリウムの関係です。
夏の暑い時期、外出や運動をすると大量の汗をかきます。汗の大半は水分ですが、同時に体に必要なミネラルである「ナトリウム(塩分)」も失われます。そのため、熱中症予防や体調維持のために「水分だけでなく塩分も補給しましょう」と言われます。
では、実際にどれくらいの発汗があれば、どれくらい塩分を摂取すべきなのでしょうか?本記事では、その目安と注意点を解説します。
汗と一緒に失われる塩分量の目安
汗に含まれる塩分(ナトリウム)の濃度は、個人差はあるものの約0.3〜0.5%といわれています。これは、1リットルの汗に3〜5gの塩分が含まれている計算になります。
例えば、真夏に1時間のジョギングをすると、1〜2リットルの汗をかくことがあります。その場合、約3〜10gの塩分が体から失われることになります。
どれくらい摂取すればいい?
失われた塩分をすべて補う必要はありません。日常の食事からも自然に塩分は摂れているため、発汗によって不足する分を適切に補給すれば十分です。
スポーツや屋外作業時の目安は以下の通りです。
•軽い運動(1時間未満)
→ 水分補給だけでOK。塩分は食事から補える。
•中程度〜激しい運動(1〜2時間)
→ 0.1〜0.2%の塩分を含む飲料が適切。
(例:500mlの水に0.5〜1gの食塩)
•長時間の運動や作業(2時間以上)
→ 失われた量を考慮し、1時間あたり1〜2g程度の塩分補給を目安に。
スポーツドリンクと塩タブレットの活用
市販のスポーツドリンクには、あらかじめ塩分(ナトリウム)が含まれています。代表的な製品では、500mlあたり0.5〜1gの塩分が入っており、中程度の運動時の補給に向いています。
一方、塩タブレットや塩飴は、コンパクトに塩分を補えるので、作業や移動中にも便利。ただし、糖分も多く含むものがあるため、摂りすぎには注意が必要です。
摂りすぎを防ぐための注意点
塩分は不足すると熱中症リスクが高まりますが、過剰摂取も高血圧や心臓病のリスクを高めます。厚生労働省が示す1日の食塩摂取目標量は以下の通りです。
•成人男性:7.5g未満
•成人女性:6.5g未満
発汗時の補給を意識するあまり、日常の食事と合わせてオーバーしないよう注意しましょう。
まとめ
•汗1リットルに含まれる塩分は約3〜5g
•軽い運動では塩分補給は不要
•1時間以上の運動では0.1〜0.2%の塩分水が適切
•摂りすぎは生活習慣病リスクに
夏場は水分補給が最優先ですが、長時間の運動や作業では塩分補給も忘れずに。自分の発汗量や体調を把握し、必要な分だけを上手に補いましょう。