こんにちは、Takamiです。
今回のテーマは、外反母趾の原因と対策|実は多い“隠れ外反母趾”にも注意です。
はじめに
「足の親指が曲がってきた」「歩くと親指のつけ根が痛い」――そんな悩みを抱える方、実は少なくありません。外反母趾(がいはんぼし)は、足の親指が人差し指の方向に曲がってしまい、つけ根の関節が外側に突き出る状態のことを指します。見た目の変化に加えて、痛みや歩行への影響も出るため、放置しておくと生活の質を大きく下げる原因にもなります。
外反母趾はどれくらいの人が悩んでいるの?
日本人の約3〜4人に1人が外反母趾、あるいはその予備軍(隠れ外反母趾)だといわれています。特に女性に多く、50歳以上の女性の半数以上が何らかの外反母趾の症状を抱えているという報告もあります。
外反母趾の症状が軽度であっても、足裏のバランスが崩れやすくなり、膝や腰への負担、姿勢の歪みにまでつながる可能性があります。そのため「ただの足のトラブル」とあなどらず、早めに対策を取ることが大切です。
外反母趾の主な原因
1. 靴の影響
もっともよく知られている原因が「靴」。特に先の細いパンプスやハイヒールなど、つま先を圧迫する靴を長時間履くことによって、親指が徐々に内側へ押し込まれていきます。これは外反母趾の大きな誘因となります。
2. 遺伝・骨格的要因
外反母趾は遺伝的な要因も関係しているとされ、親が外反母趾だと子どもにも発症しやすい傾向があります。また、足のアーチが崩れている「偏平足」や「開張足(かいちょうそく)」の人も、外反母趾になりやすいといわれています。
3. 歩き方や生活習慣
足指をあまり使わない歩き方、猫背、インソールのない靴での長時間歩行なども原因になります。また、運動不足による筋力低下や姿勢の崩れも、足への負担を大きくし、症状の悪化を招きます。
外反母趾の対策と治療法
外反母趾の対策には、段階や症状に応じた方法をとることが大切です。
1. 靴の見直し
つま先が広く、クッション性のある靴を選ぶことが基本です。足にしっかりフィットし、親指が圧迫されない靴を選びましょう。また、自分の足に合ったインソールを入れるのも効果的です。
2. 足の体操・トレーニング
足指を広げたり、じゃんけんの「グー・チョキ・パー」を足で行うトレーニングは、足裏の筋肉を鍛えるのに役立ちます。タオルを足の指でたぐり寄せる「タオルギャザー」などもおすすめです。
3. サポーターや装具の使用
軽度~中程度の外反母趾であれば、足指を正しい位置に補正するサポーターや、夜間用の装具を使うことで進行を防げる可能性があります。
4. 医療機関での治療
痛みが強い、変形がひどい場合には整形外科や足専門のクリニックでの相談が必要です。保存療法(リハビリや装具)で改善しない場合は手術が検討されることもあります。
外反母趾は“予防”がカギ
外反母趾は一度変形してしまうと自然に元の形に戻ることは難しく、進行性のある症状です。そのため、早期の気づきと対応がとても重要です。違和感を感じた時点で、靴の見直しや足の筋トレを始めることで、進行を抑えられるケースも多くあります。
まとめ
外反母趾は決して珍しいものではなく、多くの方が気づかないまま“隠れ外反母趾”として症状を持っています。足の不調は全身のバランスにも影響するため、日頃から自分の足の状態に目を向け、適切な靴選びやケアを習慣にしていきましょう。