こんにちは、Takamiです。
今回のテーマは、大食い痩せ型の秘密 ― 食べても太らない体の仕組みとは?です。
テレビ番組やYouTubeで、とんでもない量の食事をペロリと平らげる人を見たことがあるでしょう。
しかも、その多くは驚くほどスリム。常人なら体重増加必至の量を食べているのに、体型は変わらず、むしろ細身な人すらいます。
「いったい身体で何が起きているのか?」──今回は、その謎に迫ります。
消化能力が桁違い
大食いの人は、まず胃の容量が一般的な人より大きい場合があります。
訓練によって胃が伸びやすくなり、一度に大量の食べ物を収められるのです。
また、消化酵素の分泌量や消化管の働きが活発で、短時間で次の消化工程へ食べ物を送り出せるため、満腹感が持続しにくいという特徴もあります。
吸収効率が低い場合も
たくさん食べても、必ずしもすべてが吸収されるわけではありません。
小腸での栄養吸収効率が人より低いと、摂取カロリーの一部はそのまま排出されます。
これは体質によるもので、消化吸収が苦手な「やせ型遺伝子」を持っている人もいると報告されています。
代謝が非常に高い
「食べても太らない」最大の理由は代謝の高さにあります。
基礎代謝(生きているだけで消費するエネルギー)が高い人は、安静時でも多くのカロリーを消費します。
さらに、大食いの人は食後の「DIT(食事誘発性熱産生)」が高く、食べた後に体温が上がり、エネルギーとして熱を放出します。
つまり、食べた分を効率よく燃やしてしまうのです。
活動量の多さ
見た目には分からなくても、日常的に小さな動きが多い人は総消費カロリーが高くなります。
これを「NEAT(非運動性熱産生)」と呼びます。
立っている時間が長い、手足をよく動かす、表情が豊か…こうした動作の積み重ねが、太らない体を作ります。
大食いは必ずしも「健康」ではない
大食いできることは一見うらやましく見えますが、健康面では注意点もあります。
大量の食事は消化器官への負担が大きく、胃や腸の疲労、膵臓への負担増、血糖値の急上昇などが起こりやすくなります。
また、テレビや動画での大食いは一度きりのパフォーマンスであることも多く、日常的に続けているわけではありません。
満腹感や食事の楽しさは?
「そんなに食べられるなら楽しいだろう」と思いがちですが、必ずしもそうではありません。
胃が大きく満腹感を得にくいと、食べ終わっても「まだ入る」感覚が続きます。
結果として、味わうよりも量をこなすことが目的になってしまうことも。
一方で、制限なく食べられる喜びを感じている人もおり、この点は個人差が大きいところです。
まとめ
大食い痩せ型の秘密は、
•大きな胃と速い消化
•吸収効率の低さ
•高い基礎代謝とDIT
•活動量の多さ
といった複数の要因が組み合わさって成り立っています。
しかし、それは特殊な体質や習慣によるもので、誰もが真似できるものではありません。
私たちが健康的に食事を楽しむためには、適量をよく味わい、自分の身体と相談しながら食べることが大切です。