美容・メディカル

痩せる薬に思うこと

こんにちは、Takamiです。

今回のテーマは、痩せる薬に思うことです。

痩せる薬

最近、テレビやSNS、通販サイトなどで「痩せる薬」「ダイエットサプリメント」という言葉をよく目にします。特に、医薬品の副作用を逆手にとったような“体重が減る”効果をうたう商品は話題を集め、多くの人が手に取っているようです。中には、腸での吸収を抑え、摂取した食べ物の大半を排泄してしまうような成分を含んだものもあります。

たしかに、こうした薬やサプリメントを使えば、短期間で体重が落ちることはあります。しかし、私が強く感じるのは、「体重が減った」ことに満足してしまうのは、とても危険だということです。

本当に落としたいのは体重?それとも脂肪?

「痩せたい」と言うと、多くの人がまず“体重”を基準に考えがちです。しかし、体重はあくまで数字であって、本質的な健康状態を表すものではありません。体重が減るということは、脂肪だけでなく、筋肉や水分も減っている可能性があります。特に、こうした薬に頼る痩せ方では、筋肉量の減少が避けられません。

筋肉は、基礎代謝を支える非常に重要な組織です。筋肉量が減ると、安静にしていても消費されるエネルギーが減り、結果としてリバウンドしやすい身体になってしまいます。つまり、筋肉を犠牲にして痩せたとしても、長期的には太りやすい体質に変化してしまうというわけです。

糖質は悪者ではない

「糖質=太る原因」として避ける人が多いですが、これは誤解です。筋肉を維持するためにも、脳を働かせるためにも、糖質は必要不可欠な栄養素です。極端な糖質制限を続けると、筋肉量が減るばかりか、集中力が落ちたり、気分が不安定になることもあります。

一時的な体重の減少を目指すあまり、必要な栄養素までカットしてしまうのは、健康という視点から見ると本末転倒です。糖質も、脂質も、タンパク質も、バランスよく摂取しながら、自分に合った運動習慣を取り入れていくことが、本当に“健康的に痩せる”ということではないでしょうか。

遠回りに見えて、運動こそ近道

運動は、時間も労力もかかるため、「効率が悪い」「すぐに結果が出ない」と敬遠されがちです。しかし、これまでのブログでも繰り返し述べてきたように、運動には体重管理以外にもさまざまなメリットがあります。

たとえば、有酸素運動は脳の血流を促進し、記憶力や集中力の向上に寄与すると言われています。筋トレはメンタルの安定にも効果的で、うつ症状の予防や改善にも期待できます。そして、良質な睡眠をもたらすホルモンバランスの調整にも、運動は非常に有効です。

これらの効果は、薬やサプリメントでは得られないものです。そして何より、運動によって得られた体型や体調は、“自分自身の努力”によるものなので、自信や自己肯定感の向上にもつながります。

健康を犠牲にしない選択を

もちろん、どうしても薬の力を借りざるを得ない状況の人もいるでしょう。ただ、安易に「楽して痩せたい」といった理由だけで薬やサプリメントに頼ることは、リスクがあることを忘れてはいけません。

健康を犠牲にしてまで数字だけを追いかけるのか。それとも、少し時間はかかっても、自分の身体と向き合い、土台から改善していくのか。私は後者を選びたいし、指導させていただく方々にも、そうした選択肢を伝えていきたいと考えています。

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