こんにちは、Takamiです。
今回のテーマは、筋肉は体温を上げるか?冷え性対策として注目したい「筋肉の力」です。
夏場、クーラーの効いた室内で「寒い…」と感じる方はいませんか?
一方で、同じ環境でも平気な人もいます。
実は、その“寒さの感じ方”には、筋肉量が大きく関係しているかもしれません。
今回は、「筋肉は体温を上げるのか?」というテーマを通じて、冷え性の方が体温維持のためにできることを探っていきます。
そもそも体温はどうやって保たれている?
私たちの体温は、常に一定に保たれています。これは「恒常性(ホメオスタシス)」という生体の仕組みによるものです。外気温が低くなれば、体は体温を保とうとして熱を生み出します。
このとき、熱を生み出す主役の一つが筋肉です。
筋肉は体の中で最も大きな組織のひとつで、熱産生の中心的な役割を担っています。寒い時に自然と体が震えるのも、筋肉を動かして熱を作り出そうとする反応なのです。
筋肉量と基礎代謝の関係
筋肉が多い人は、それだけ基礎代謝(何もしなくても消費されるエネルギー量)も高くなります。
基礎代謝が高ければ、それだけ体内で熱が生まれやすく、冷えにくい体になります。
逆に、筋肉量が少ないと基礎代謝も低く、寒さに弱い体になりやすい傾向があります。
つまり、筋肉は体温を維持する「天然のヒーター」のような役割を果たしているのです。
冷え性の人ほど「筋肉を鍛える」べき理由
「手足がいつも冷たい」「エアコンの風にすぐやられる」そんな冷え性の方こそ、筋肉量の少なさが原因かもしれません。特に、女性は男性に比べて筋肉量が少ない傾向があり、冷え性に悩む人が多いのも納得です。
そこでオススメしたいのが、下半身の筋肉を中心に鍛えることです。
下半身には、体全体の約7割の筋肉が集中しています。太もも(大腿四頭筋)やお尻(大殿筋)など大きな筋肉を鍛えることで、効率よく熱を生み出せる体になっていきます。
冷え性対策におすすめの筋トレメニュー
特別な道具がなくてもできる、冷え性対策に有効な筋トレをいくつか紹介します。
■ スクワット
下半身の代表的なトレーニング。太ももやお尻の筋肉をまんべんなく鍛えられます。ゆっくりとした動作を意識して、10回×2セットから始めましょう。
■ ヒップリフト(ブリッジ)
仰向けに寝て、膝を立ててお尻を持ち上げる運動です。お尻や背面の筋肉に効きます。姿勢を保つだけでも体がポカポカしてきます。
■ カーフレイズ
ふくらはぎを鍛える運動。立ったままかかとを上げ下げするだけの簡単な動作ですが、血流が良くなり、末端冷え性にも効果的です。
日常生活でも「筋肉を使う習慣」を
筋トレだけでなく、日常生活の中でも意識すれば筋肉を使う機会を増やせます。
•階段を使う
•歩くスピードを少しだけ速くする
•椅子に座るときは背筋を伸ばす
こうした小さな習慣の積み重ねが、冷えない体作りに役立ちます。
まとめ
筋肉は、ただ体を動かすためのものではありません。
寒い時に体を守るための「体温調整器」でもあります。
筋肉量が増えれば、基礎代謝が上がり、体の中からポカポカと温かい状態を作ることができるのです。冷え性に悩む方は、ぜひ筋トレや日常の運動を取り入れて、体温を維持する「筋肉の力」を味方につけましょう。
エアコンに頼りきらず、筋肉という「自前の暖房機能」を手に入れてみませんか?