午前と午後の脳の働き方
こんにちは、今回のテーマは、午前と午後の脳の働き方です。
「午前中はサクサク進むのに、午後はどうも集中できない」
そんな感覚、ありませんか?
私自身も、昼食を取り過ぎた日の午後は、明らかに思考スピードが落ちると感じています。これは気のせいなのでしょうか?それとも、きちんとした理由があるのでしょうか。
午前と午後で脳のパフォーマンスは違うのか?
結論から言うと、多くの人にとって午前中のほうが論理的思考や集中力が高い傾向があります。
人間の体には「概日リズム(サーカディアンリズム)」という体内時計があり、覚醒度やホルモン分泌が時間帯によって変化します。
一般的には、起床後2〜4時間で脳の覚醒度が高まり、判断力・計算能力・記憶力がピークに近づくとされています。
多くの研究では、午前中は「分析的思考」に向き、午後後半は「創造的思考」に向く可能性が示唆されています。
もちろん個人差はありますが、平均的なビジネスパーソンの場合、午前中のほうがエラー率が低く、生産性が高いというデータもあります。
昼食後にパフォーマンスが落ちる理由
では、なぜ午後、とくに昼食後に眠くなるのでしょうか?
① 血流の分配の問題
食事をすると、消化吸収のために血液が消化管へ多く回ります。すると、一時的に脳への血流が相対的に低下します。
その結果、ぼーっとしたり、集中力が下がったりするのです。
② 血糖値の乱高下
特に糖質を多く摂ると血糖値が急上昇し、その後インスリンの働きで急降下します。この急激な血糖値の変動が眠気やだるさの原因になります。
「ラーメン+チャーハン+甘い飲み物」
この組み合わせは、午後の集中力を自ら下げにいくようなものです。
私の感覚で「昼を食べ過ぎると頭が回らない」というのは、生理学的にも十分説明がつく現象なのです。
実際、どれくらい生産性は違うのか?
業務内容にもよりますが、研究では昼食後の1〜2時間は、午前中と比べて注意力や反応速度が5〜20%程度低下する可能性があると報告されています。
これは小さな差に見えて、1日・1週間・1年と積み重なると大きな差になります。
仮に生産性が10%違うとすると、1日8時間労働なら約48分分の差。これが年間200日なら約160時間。丸々1か月分以上の差になります。
頭を使う作業は午前にやるべき?
結論として、論理的思考・戦略立案・数字分析など「脳のエネルギーを多く使う仕事」は午前中に配置するのが理想です。
◯ 良い例:
午前:企画立案・資料作成・重要な意思決定
午後:打ち合わせ・ルーティン業務・メール返信
× 悪い例:
午前:なんとなくメール処理
午後:重たい企画書をゼロから作る
時間の使い方を変えるだけで、同じ能力でもアウトプットは大きく変わります。
午後のパフォーマンスを落とさない工夫
① 昼食は腹八分目
「満腹」ではなく「少し余裕がある」くらいがベストです。
② 糖質だけに偏らない
タンパク質・食物繊維を意識することで血糖値の急上昇を防げます。
③ 10〜15分の軽い散歩
食後に軽く体を動かすことで血流が改善し、眠気が軽減します。
健康の持続時間を伸ばすコツ
「何をするか」だけでなく「いつやるか」を意識すること。これだけで人生の総生産量は確実に変わります。
まとめ:時間戦略が人生を変える
午前と午後では、脳の働き方が違います。
そして昼食の取り方ひとつで、その差はさらに広がります。
もしあなたが「最近、思ったより成果が出ない」と感じているなら、能力の問題ではなく、時間の使い方の問題かもしれません。
健康とは、単に長生きすることではなく、高いパフォーマンスを維持できる時間をいかに伸ばすかです。
今日からぜひ、一番頭を使う仕事を午前に置くことを試してみてください。
その積み重ねが、あなたの「健康の持続時間」を確実に伸ばしていきます。
