生活改善

地球温暖化はどんなペースで進むか

こんにちは、Takamiです。

今回のテーマは、地球温暖化はどんなペースで進むか──未来の夏を想像するです。

はじめに

「最近、毎年のように夏が暑くなっている気がする」
そんな実感を持つ人は少なくないはずです。
実際、気象庁の観測データによれば、日本の年平均気温は長期的に見ると確実に上昇しています。特にここ数年は「記録的猛暑」という言葉を毎年のように耳にします。もはや「異常気象」ではなく「日常気象」と言っても過言ではありません。

では、この温暖化はどれほどのスピードで進んでいるのでしょうか?そして、5年後、10年後の日本の夏はどうなってしまうのでしょうか?

すでに始まっている気温上昇

日本の年平均気温は、1898年からの統計によれば100年間で約1.3℃上昇しています。特に1990年代以降、そのペースは加速しており、21世紀に入ってからは毎年のように「観測史上1位」に迫る暑さが記録されています。

また、日本に限らず世界全体で見ると、産業革命前(1850年頃)に比べて、すでに地球の平均気温は約1.2℃上昇しているとされます。気温が1℃上がるだけで、地球規模の生態系や生活様式に大きな影響が出るとされており、現在はすでに「気候危機」の入り口にいるとも言われています。

今後5年〜10年、日本の夏はどうなる?

世界気象機関(WMO)は2023年、「今後5年間のうち、最低1年は産業革命前より1.5℃以上気温が上昇する可能性が66%ある」と警告しました。つまり、パリ協定で「絶対に超えてはならない」とされた1.5℃の壁が、早くも崩れつつあるのです。

気象庁の予測でも、今後10年で日本の夏の平均気温はさらに0.5℃〜1.0℃上昇するとされています。
この数値がどれほど大きな変化かというと、たとえば東京の7月の平均気温が現在の28℃から29℃に上がると、猛暑日(35℃以上)の回数が倍増する可能性があると指摘されています。

外でスポーツができなくなる未来?

すでに真夏の炎天下での運動は危険とされ、小中学校の部活動や大会が中止になる例も増えてきました。今後、さらに気温と湿度が上昇すると、「外でスポーツができる季節」が春と秋のごく一部に限られてしまうかもしれません。

特に熱中症リスクの高い高齢者や子どもたちにとっては、外出そのものが困難な日が続くことも想定されます。
国や自治体も「暑さ指数(WBGT)」を活用しながら警戒を呼びかけていますが、それでも毎年数万人が熱中症で救急搬送される現状があります。

エアコンは命を守る道具へ

昔は「クーラーは贅沢品」「体を冷やしすぎるのはよくない」と言われていましたが、今やエアコンは命を守る必需品です。特に高齢化が進む日本では、熱中症対策のためにエアコンの使用をためらわないよう啓発が行われています。

ただし、皮肉なことに、そのエアコンの使用増加がさらなる温室効果ガスの排出につながってしまうという現実もあります。

私たちにできること

未来の夏を少しでも快適に、そして安全に過ごすために、私たちにできることは何でしょうか?

・電力を再生可能エネルギーに切り替える
・冷房の使い方を工夫する(設定温度を控えめに、扇風機と併用)
・日常の移動を自動車から自転車や公共交通機関へ
・食やファッションでも環境配慮を意識する

こうした積み重ねが、地球の温暖化のスピードを少しでも遅らせることにつながります。

まとめ

地球温暖化は、今や「将来の問題」ではなく「今起きている現実」です。そして、そのスピードは年々加速しています。5年後、10年後の夏には、今よりさらに厳しい暑さと向き合わなければならないかもしれません。

ですが、まだ間に合います。未来の子どもたちが「外で思い切り遊べる夏」を守るために、今、私たちが行動を起こす時なのかもしれません。

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